行方不明になった父と奇跡の再会の話です。

のりりん (金城のり子)

2022年06月11日 08:58

おはようございます。

昨日、講座を終了後に嬉しい報告があります。



師と仰ぐ、大学の教授から非常勤講師の推薦をいただいたそうです。

沖縄と関東地区と離れていますが、一歩、また一歩と夢に向かって

歩んでいますね。



今日は、行方不明になったお父様と奇跡の再会のお話です。


願いは叶うのです。



「大漁旗」
 
             
 優子の両親は、本島から橋で繋がる小さな島で漁師をしていた。
港に停まる船の中で一番小さな船が父の船だ。若い漁師はそんな父に向かって「鮫に襲われると一発でやられるな」と笑うが、
漁師の中には「網に掛かる鮫を助けてから神がついている」と弟子入りを申し込む者もいたという。


一度漁に出ると一週間も帰って来ないが戻る時は、いつも大漁旗を挙げていた。水揚げされた魚は、高値でお得意様へ捌かれていく。
その父が漁に出たまま、一週間以上帰ってこない。漁師仲間が海上保安庁に依頼し連日深夜まで捜索は続いたが、見つからなかった。 

   母は、漁師たちが参拝している龍神様に父の無事を祈り続けていた。
優子は結婚し島を出ていた。                  
 「もうすぐ、お父さんが戻らなくなって七年だよ。7年忌もあるし、お母さん一人島に残しているのも気になるのよね。」夫も「お義母さんこちらに来てもらおうか。」と言ってくれるが、母の「父に呼ばれている龍神様へ行かなきゃ」という思いに迷わされる。  

             
母と龍神様の拝所に向かうと、線香の燃え滓に、通い続けた様子が伺える。
「お待たせ」と言いながら線香を灯す。
漁師たちも、「親父さんが、あの世から現れた日は、漁法を教えてくれて大漁になった」と手を合わす。


この島では、龍神様が選んだ者はこの世に七年とどまることができるという言い伝えがあるという。
龍神様が選んだ父は、優子の夢にさえ現れてくれなかった。


せつなさで胸が痛い。


立ち昇る煙を見ながら「私も会いたかったよ。」と伝えると「海を見ろ、漁師は海で死ねたら本望だ。」と父が笑った。
優子は、声を上げて泣き続けた。
港では、父を偲んで、大漁旗を掲げた船が船汽笛を鳴らし続けている。







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